BCN→GRX

空港ターミナルに入ると、非常に広いチェックインフロアが。近くの表示板でグラナダ行きのJK6623便を探す。スリーレターでJKK6623と表示してあったので、一瞬見落とす。航空会社は2レターで覚えているので、3レターで表示されるとわけがわからない。

チェックインカウンターを見つけ、e-ticketを印刷したものを示してチェックインする。「オンラインチェックインしましたか?」「はい」「ボーディングパスは印刷しましたか」「いいえ」「O.K.」というような会話があって、搭乗券が発券される。荷物にプライオリティータグはついていなかったが、まあ、たいした人数じゃないからいいだろう。

搭乗口の案内が搭乗券に出ていないので、インフォメーションボードを確認する。が、ここでも詳細が出ておらず、進むべき出発口が書かれているだけ。とりあえず保安検査場に入る。検査場に入ると、商社マン風の日本人ビジネスマン二人組が目に付いた。日本人はどこにでもいるなあ、とよく思う。

保安検査場を通過し、ターミナルに入る。搭乗口を確認すると、B48番とのこと。少し離れているようなので、土産物店などには寄らずにとりあえず搭乗口へ向かう。かなり距離がある。ムービングウォークはあるが、本来なんらかのAGTが必要なレベルである。このあたり、関西空港は良く出来ている。4系統のAGTがあり、徒歩で移動しなければならない距離は短い。

B48に到着して、朝食箇所を探す。少し先の2Fのカフェか、手前のゲート横のカフェか。あまり時間は無いが、見晴らしのよさそうな2Fのカフェに向かう。少し遅めの朝食を取る。

JK6623便はエアバスA320と思われるが、これまでルフトハンザとかばかり乗ってきたのでボロさに唖然となる。私の座席ベルトは裏表逆に設置されており、バックルを表にして装着すると捩れる。機内はなんとなく埃っぽいし、窓も汚い。昔乗ったチェコ航空B737を思い出す。

今回の旅程で、一番迷ったのがグラナダをどのように組み込むかであった。バルセロナからグラナダは陸路では遠すぎるので、空路を選択せざるを得ないのだが、グラナダにはルフトハンザは就航しておらず、スターアライアンスではスパンエアーしか選択肢がないうえに、1日1便だけである。GRX-MADはスパンエアーも就航しておらず、イベリア航空を利用せざるを得ない。スパンエアーは2008年に墜落事故を起こしているのでなるべく避けたかったのだが、イベリア航空も経営状態が決して良いとは言えない。だいぶ逡巡した結果、今回のような行程となった。

9:03にプッシュバックを開始するが、エマージェンシーデモのビデオは表示されないモニターがいくつかあり、結局CAによるデモになる。これがANAUAなら「珍しいな」と思うが、JKなら「やっぱり」という気になるから不思議である。

(追記)

2012年1月27日をもってスパンエアーは運行を取りやめた。欧州金融危機の影響もあるのだろうが、LCCなんだかアライアンスで組む会社なんだかはっきりしなかったところが、致命的だったかなと思う。

タクシー距離は結構長く、空港の広さを実感する。こういうところを見ても日本の空港が遅れていることを実感する。9:23にバルセロナ空港のRWY 25Lを離陸する。

10:27にグラナダ空港の27に着陸、E5誘導路から離脱する。10:30にオープンスポットに到着する。

機外に出て、何も無いのに驚く。ボーディングブリッジが無いだけでなく、バスも迎えにきておらずにターミナルまで徒歩移動になる。周りを見渡せばイベリア半島の荒野が広がっている。えらいとこまで来たなあ、というのが正直な感想であった。空港ターミナルは石垣空港に似た感じの、小規模なものである。

荷物はコンテナ扱いだったからか、比較的早く引渡しになる。荷物を持って、バゲージクレームを出る。案内板に従って右手に行くと、ターミナルのすぐ先にバスが止まっているのが見えた。