成田空港→フランクフルト・マイン

今回は国際対応携帯を持ってきているので、一旦出る必要は無いので乗り継ぎ専用施設を使うことにする。保安検査には長い行列ができているが、一旦外に出るよりは早そうだ。

これを抜けると第5サテライトに出る。ここにANAラウンジもあるのだが、209便は47番ゲート、第4サテライトである。これをショートカットする地下道があるのだが、せっかくなので1タミをぐるっと歩いてみることにする。

そして長い距離を歩いていくと、第4サテライトへ。47番はまだ209便の案内が出ていなかった。

2Fへエレベータで降り、ラウンジへ向かう。ラウンジに入場して、シャワーの空きを聞くとすぐに使えるということなので、先にシャワーを浴びることにする。アライバルラウンジと似た感じであるが、6室ほどある。アライバルラウンジは3室しかなく、いつも混雑していて伊丹行きに乗り継ぐまでの間に追い立てられるように使うことが多かった。

ラウンジ内に向かうと、事前に知ってはいたが窓がないので閉塞感がある。もう少し壁の造作とか工夫すればいいのだが。

RJAA 240130Z 34012KT 9999 FEW025 17/04 Q1014 NOSIG RMK 1CU025 A2996
TAF RJAA 232046Z 2321/2424 33008KT 9999 FEW030

EDDF 240120Z 10002KT 5000 BR BCFG MIFG NSC 06/06 Q1022 BECMG 4000
TAF EDDF 232300Z 2400/2506 05004KT 6000 BKN020
PROB30
TEMPO 2404/2410 2500 BR BKN012
TEMPO 2503/2506 3000 BR BKN014

座席は、プレミアムエコノミー。シートピッチはカタログスペックでは国鉄型特急電車と同じぐらいなのだが、実際に見るとずいぶんと狭く感じる。が、エコノミーとは雲泥の差である。

座って見ると、座席の質が非常に高いのに驚く。座面の固さが絶妙で、詰まった座面は長時間座っても疲れなさそうだ。よく、座席は固い方がかえって疲れない、とか言うが、単に固いのではなくて高密度な詰め物によって固くなっているのでないと、体圧が適切に分散されずにすぐに疲れてしまう。その点、この77Wのプレエコの座席は良くできている。腰周りや背中のフィット具合も良く、座っている限りではNEW Styleのビジネスクラスより上ではないかと思う。これなら、フランクフルトまでもゆったりと過ごせそうだ。

出発時刻になった11:25になって、搭乗を取りやめた旅客がおり、荷物を降ろすために出発が15分ほど遅れるとの案内が流れる。なんじゃそりゃー、である。国内線ならまだしも、国際線で荷物をチェックインしておきながら取りやめとは...出国審査でつかまったか何かだろうか。

フランクフルトでの接続が気になりながら、じっと待つ。11:30になってやっとドアクローズ。が、なかなかプッシュバックしない。機内の温度も高く、イライラが募る。11:40になって定刻から遅れること15分、やっとプッシュバックを開始する。当然、これだけ遅れたので離陸機が前にたまっている。34Lエンドまではそう遠くないのだが、牛のような歩みで進む。ようやくA13から34Lに入り、12:05に離陸滑走を開始する。乗客が少ないこともあって、加速は鋭い。満席のA340-600なんか、ほんまに大丈夫かというぐらいゆっくりとしか加速しなかったが、773ERは双発機ならではの余裕を生かしてやすやすと上がっていく。

12:13になってPAがあるが、フランクフルト到着時刻が17:00と案内される。25分も遅れるのか、と暗雲たる気持ちになる。しかし間もなくして始まったフライトマップでは、16:30ぐらいには到着するような感じである。が、その後の13:32に機長からのPAでは、本日の飛行計画では35分遅れの17:10到着との案内が流れる。もう、なんだかなー、である。17:10に到着して17:40発のLH330に乗り継げるか、ゲートがB10から変更されていなければなんとかなるかもしれない。しかし、入国審査の込み具合などでは微妙なところだ。

そういったことを考えつつも、ノートPCを開いて先ほど送られてきたメールを開いて中身を見る。少しデータを整理する必要があるようだ、と思いながらフランクフルトに到着したらすぐに送信できるように、メールの返信をあらかじめ書いておく。

最初のドリンクは、スパークリングワインを選ぶ。プレエコの特典である。まずまずの味わい。

やがて、機内食がやってくる。前回乗った羽田-ホノルル-成田では、どれもこれもすさまじい汚食事が出てきたが、今回はどうだろうか。無難そうな和食(牛丼)を受け取る。

なんか、見た瞬間に突っ込みどころがいろいろ出てくる。卵がかかっているのでこれは牛丼とは普通言わず、他人丼ではないか?という素朴な疑問。そして、地上では普通は黄色いソバなど無いのに、なぜ上空ではこんな色のソバが出てくるのかという疑問。食べてみると牛丼の肉はすさまじい安物であるが、まあ、許容範囲だ。飲み物は、プレミアムモルツを選択する。

食事を食べ終わる頃になって、トイレに行きたくなってきた。これがビジネスならなんとでもなるのだが、エコノミーでは隣の人が食べ終わってトレイを片付けてもらわないとどうしようもない。しかも悪いことに、通路側の1行前の人がシートベルト着用サイン後からフルリクライニングして寝ている。トレイを片付けてもらった段階でようやくトイレへ向かう。


長らくFL300を飛んでいたが、日本時間の17:06にはFL320へクライム。

現地時間の13:50頃、目的地までの所要時間が3時間と表示されているのを見て驚く。ちょっと前まで、到着予想時間は16:38分頃だったはず。一気に12分も遅くなっている。この表示はFMSが計算した値だと思っていたのだが、違うのか....機長がPAで流した到着予定時刻17:10というのも妥当な値なのかもしれない。

フランクフルトへまっすぐ進入しているな、と思っていたら通り過ぎて行き、相当な距離を行ってから180度旋回して東へ向かっている。滑走路は今日に限って06のようだ。着陸後の地上滑走は少しマシかもしれないが。旋回してディセントすると、雲の中に入る。濃い雲で、それまでの晴れた青空とはうってかわって暗くなる。フライトマップは引き続き表示されているので、どんどん高度が下がっていくのが見えるが、それでも雲はとぎれない。雲が途切れた、と思うと空港施設が見えてくる。高度にして400ftも無いぐらいであろうか。CatIIアプローチぐらいかな、と思う。

現地時間の16:52に、フランクフルト・アム・マイン国際空港の06Rに着陸する。ギアの真上の席なので大きな振動がやってくる。リバースをかけて減速し、M13から離脱する。一機あがるのをまって06Cを横断、ターミナル1のB46に到着する。16:58、定刻より23分遅れであった。