HNL→NRT

カートを取ろうと良く見ると、有料であった。チェックインカウンターまでの距離は知れているので、キャリーカートにダンボール箱を載せて進む。チェックインカウンターは入ってすぐのところにあった。BusinessもEcoもガラガラだが、ビジネスのカウンターに並ぶ。荷物3つを預け、ボーディングパスを受け取る。GOLD LANEのスタンプを押しておきましたので、ということで、二人とも優先レーンを利用できるようだ。

制限エリア外には特に何もないようなので、とにかく出発することにする。保安検査場を見ると、ノーマルレーンはそこそこ並んでいるようなので、GOLD LANEを利用する。さほどの待ち時間もなく、パスポートチェック。とはいえ、パスポートを機械に読み込ませている感じはなく、US-VISITで出入国管理をチェックする話はどうなったのだろうと思う。日本やEUの場合、入国審査だけではなく出国もきちんと管理している。これをちゃんとやらずに、指紋取ったり顔写真取ったり、ESTAで14$も取るのは何か間違っていると思う。

今回はベルトも外したので、保安検査は難なく通過。ホノルル空港は開放的なつくりで、ターミナルビルからエプロン側にガラス等が無く、オープンエアになっている。こんなことができるのも、常夏の島ならではだが、台風の時などはどうなるのだろうと思う。そして、これだけ明るい作りにもかかわらず、照明が点灯している。省エネルギーの観点からは残念なところだ。免税品店をめぐるが、ABCストアの方が安いようなものばかりなので、すこし時間をもてあまし気味であるがRed Carpet Clubへ向かう。

搭乗ゲートは6番でいちばん端、その手前の9番ゲートも相当遠い。途中、階段が工事中で上の階への上がり方がわからなかったりする。プリンタで印刷された案内の通りに進んで、RCCへ。RCCの受付で搭乗券を提示すると、マイレージカードも出せという。SFCカードを出すが、スキャンするとエラー音らしきものがする。受付氏がメガネを取ってカードフェイスを読もうとしているので、I have other status card.といって、ラウンジカードを取り出す。これをスキャンしてもらうと、無事認識されたようだ。昨年のミュンヘンでもそうだったが、スターアライアンス各社が運営するラウンジではステータスカードのスキャンが必要なようだ。

RCCに入って、さっそく無線LANに接続しようとする...が、見えているアクセスポイントのどれもが有料なようだ。skype wirelessで繋がらないかと思ってTmoibleなどを選択してみるが、どれも駄目。あきらめて、飲み物を取りに行く。トイレから出てきたところに、t-mobileの案内の紙があったので見ると、RCCの会員番号を入力するか、ラウンジのスタッフにアクセスカードをもらえ、と書いてある。物は試しに受付に行き、ワイヤレスアクセスカードは貰えるか聞いてみると、すぐにスクラッチカードをくれた。

無線LANに接続し、メールチェックしてみるが、週末なので特にたいしたメールは無い。成田到着後が気になるところだ。まだだいぶ待ち時間があるので、嫁さんにはとりあえず日本語の読み物ということで、置いてあったPRESIDENTを渡す。興味ないかな、と思いきや、パナソニックのポケットDoltz開発ヒストリーを読んでいる。あとで話を振ってみよう。

お茶を飲んだりごそごそしているうちに、搭乗開始時刻の10:50が過ぎている。海外のラウンジでは当たり前であるが、搭乗開始などのアナウンスは無い。出発時刻20分前の11:00になって、ラウンジを出る。

搭乗口6番まではわずかな距離。ゲート手前でパスポートと搭乗券のチェック。待合エリアに入ると、ちょうど目の前で一人客と見られる人がCにインボラアップグレードされているところであった。こっちはSFCとは言えNH*Gなのだが、2人連れなので難しいのだろう。

直ぐに搭乗開始になり、乗り込む。別に早くのってもしょうがないのだが、機内の通路で立ったまま待たされるのも嫌なものだ。帰りも同じClub ANA Asia仕様のB767-300ER。

11:14にdoor close、定刻の11:20よりやや早く11:17にpush backを開始する。エプロンを西側に向かってタキシングしていき、南向きに向きを変える。到着機が接近しているにもかかわらず、速度が緩まない。と、滑走路を横断する。8Lの模様。それにしても、あれだけ接近しているのに滑走路を横断させるとは...当然、当機が横断しきるまでは、アプローチ機にはclear to landは発出されない。もうちょっとでG/Aではないかという距離だ。11:32に8Rから離陸を開始する。

短かったハワイ滞在ともお別れである。ローテーションして高度を上げていくと、エメラルドブルーの海が目に付く。2000ftに行かないぐらいで右旋回を開始し、機首を西へ向ける。オアフ島の全景が目に入る。31年ぶりに訪れたホノルル、ちょっと俗っぽい感じもするが、南国らしいおおらかな雰囲気と良い気候、恵まれた自然には癒された。また、機会があれば来たいものである。

離陸後、初期到達高度はFL360。行きは33,000ftであったが、帰りは最初からFL360なので、うまくすると20分ぐらい到着が早くなりそうだ。おつまみ・飲み物に続いて、機内食がサーブされる。今回は消去法でサーモンを選択。

嫁さんは鳥のてりやきを。

私のほうは、行きよりはかなりマシであった。こういうのは面倒なことをせず、肉を焼いただけとかサーモンを蒸しただけの方が良い結果が得られることが多い。なぜ、航空会社はあの手のわけのわからないメニューを開発するのだろうか。もっと単純に、普通に食べれるものを出してくれれば良いのである。


到着前の食事は、ラップサンド。これも、極めて普通の味付けで安心して食べられる。こういう食事を出してくれれば良いのだ。


成田はおそらくB滑走路へのアプローチなのであろうが、雲が濃くてよくわからない。ヘディングの振り方などを見ると、16Lのような気がする。眼下には水田が広がる。懐かしい?日本の風景である。今となっては北関東・南東北の広い地域が放射能汚染されてしまったが...今回の原子力事故を機に、伝統や自然との調和を優先する国へと変わっていってほしい、などと思う。

徐々に高度を下げていき、アプローチ。やはり16Lへ向かっている。

定刻の14:50よりだいぶ早く、14:23に到着する。