北アルプスの物輸

信濃毎日新聞に、東邦航空が物資輸送ヘリ再開 事故で4日から自粛という記事が載っていた。休止が長期化すると、山小屋の営業に深刻な影響が出ると思っていたが、梅雨明け前に再開したため、夏山シーズンは例年通りの営業ができることだろう。

しかし、今現在のようにヘリに頼り切っている輸送はどうかと思うときがある。北アルプスの山小屋では食事もそれなりのものが出るし、おでんを食べながら生ビールを飲むことすらできる。中高年の登山ブームは今も続いており、どこの山小屋も混雑している。これらを支えるために、ヘリによる大量の物輸が必要になってくる。こういった状況が良いのかどうか、そろそろ真面目に考えないといけない時機になっているのではないかと思う。

ところで、現在の東邦航空の社長である井出勝氏は、元々はパイロットとして入社した人である。1971年に東邦に入社し、それからずっとパイロットとして飛んできた人である。故篠原秋彦氏と共に多くのレスキューフライトもこなしてきた人で、そういう人が社長になるというのが、東邦航空のすごいところではないかと思う。