金沢→会社→自宅(341.8km)

金沢16:02発のサンダーバード36号で帰る。先週も買ったパン屋で、夕食のパンを買う。上司も同行しているし、ちょっと時間が早いのでビールを飲むのは遠慮する。列車は順調に走行し、気がつけば福井到着であった。このサンダーバードは、高岡・金沢・福井・京都・新大阪にしか止まらない速達タイプである。酷いのになると、小松・加賀温泉芦原温泉・武生・鯖江敦賀に追加停車したりする。この差はかなり大きいので、なるべく停車駅の少ない列車に乗るようにしている。

車内の電光ニュースで松岡農相の自殺を知る。あれだけ厚顔無恥な答弁をしておきながら自殺してしまうとは。一瞬「臆病な自尊心と尊大な羞恥心」という、学生時代に国語の授業で習った言葉を思い出す。私自身は、官僚や議員に対する厚遇批判には否定的である。東京の住宅・ホテル事情を考えると国会の近くに官舎は必要だろうし、真面目な活動をするにはそれなりにカネがかかると思う。それを、「血税を使って」云々な通り一変の批判をするのは、憂さ晴らしにはなっても建設的ではない。

ただこの農相の事例はやっぱり釈然としなかった。それは500万円という金額を光熱費と言い切ってしまった感覚が、理性と離れたところにあるからだろう。近年の統計を見ると、年収500万を越える人は、実は少数派なのである。その金額を「なんとか水」と言ってしまっては、誰からも理解されないのではないか。政治家は嘘をついてはいけない、とは思わない。どうしても実現しなければならない政策や国益に密接にリンクしている場合は、嘘をつかざるを得ない場合もあるだろう。ただ、「なんとか水」の嘘をつく必要性は皆無だろうし、正当化するにも無理があったのだろう。

列車は順調に走り、定刻に新大阪到着。会社に戻って上長に状況を報告、メール返信、客先架電等をおこなって退社。自宅には21:30頃到着。