自宅→会社→大阪→富山(406.8km)


大阪16:42発のサンダーバードで富山に向かう。大阪駅には少し早めに到着し、新装開店となったギャレと、神戸方に延長された北陸線ホームを見る。ギャレは元々小荷物扱い所であったところを改装したものである。いつも思うのだが、この部分が商業スペースではなくコンコースであったら、大阪駅の西口の表情もかなり変わったと思われる。ギャレがオープンしたころは大阪駅の西口には空き地が広がっていたのだが、今は阪神が開発した西梅田地区がにぎわいをみせており、梅三小路もオープンした。今後も大阪中央郵便局の高層化などが計画されており、状況は変化していくものと思われる。

大阪を定刻に発車、新大阪ではそれまでガラガラだったのが、5割程度の乗車率となる。京都では一気に満席になる。サンダーバードは京都からの乗車割合が多い。京都-福井間では自由席に立ち席が見られることも度々である。

京都発車から、耳栓をして寝る。起きた時は永原駅手前であった。右から北陸線が合流してきて近江塩津となる。この、永原〜敦賀の路線は極めてダイナミックで、自然の地形をうまく利用した線形にいつも関心する。特異な構造の塩津高架橋で谷をまたいで近江塩津へほぼレベルでアクセスし、ホームのある部分はレベルである。第1出発信号機を抜けると10‰連続勾配で沓掛トンネルへ駆け上がる。上り線側は、25‰の勾配で下ってくるが、貨物列車があるため下り線の上り勾配は10‰に制限されているのである。この勾配差を利用して立体交差が行われている。さらに進んで、北陸線湖西線が合流する。この箇所は20番両開き分岐器が使われており、制限速度は90km/hである。沓掛深坂トンネルを抜けると、新疋田(しんひきだ)となり、ここから連続25‰勾配で敦賀へと下っていく。上り線側は10‰にするためにループ線となっている。

敦賀を抜けた先にデッドセクションがある。ここは勾配区間デッドセクションがある、稀有な例である。直流化工事で移設された当時、セクションのかなり手前でノッチオフして切替を行ってしまう運転士がいて、セクションを抜けるまでかなり速度が下がってしまうことがあった。逆に、死電区間標識の電柱2本前ぐらいまで猛烈に力行する運転士がいたりして、交流冒進か、とヒヤヒヤしたこともあった。

福井には定刻に到着。ここで、隣の家族連れが下車して車内がかなり空く。大聖寺手前から減速運転となる。加賀温泉で退避する普通が少し遅れていた模様である。

定刻の19:54に富山到着。とやま自遊館に投宿。