関西国際空港→グアム国際空港(2920km)

CO978便は11:00にドアクローズする。11:02にプッシュバックを開始し、A滑走路へと向かう。今日の滑走路は06。B737-800であるがインターセクションはせずに末端まで向かう。A13誘導路からRWY 06Rに入り、11:13に離陸滑走を開始する。かなり長い距離を走るが、なかなかローテーションしない。オルタネートはどこに設定しているのだろうか?関空へ戻ってくる燃料まで積んでいるとしたら、ほぼ満載の燃料を積んでいるのだろうか、などと考えているうちに滑走路中心線を過ぎたあたりでようやくローテーションを開始、浮上する。上昇速度もあまり速くない。やはり、これぐらいの路線にはB767あたりが望ましい。

CAの放送はわりに聞き取れたが、キャプテンPAはさっぱり聞き取れなかった。今後の英会話を想像して暗雲たる気持ちになる。一応、CNNなんか聞いたりして耳を鍛えてたつもりなのだが。相方に聞いて見ても、聞き取れなかったという。もっともこの人の場合、本当なのか演技なのか悩むことが多い。グアムに着いてから英国仕込のEnglishを聞かせてもらうことにする。

しばらくすると、昼食が出てくるが、これがまあ、なんというかかんと言うか。エサとしか言いようがないメニューである。チーズが入ればカロリーは満たせるだろ、みたいなすごいパンで、いやになる。

CAが入国書類を配りにきたので、I-94Wの用紙を請求するが、搭載していないという。「グアムのESTAは明日からです」などとおっしゃる。書く枚数が1枚少なくなるので、せっかくESTAの登録を済ませてきたのに....ところどころ揺れがあるので、文字が乱れる。シベリアルートなど高緯度のルートは気流が安定しているのだが、南方ルートは年中積乱雲があって揺れる。何度がシートベルトサインが点灯したり消灯したり。久々のエコノミークラスの搭乗で、機内食のショボさや狭さは3時間半程度なのであまり苦痛ではないが、トイレに行くのに通路側の人をいちいち跨がないといけないとか、トイレ待ちの行列に「あっ、この瞬間がエコノミーだね」と思う。

うたた寝などをしているうちに降下を開始。グアム島へ向けて徐々に降下を下げていくと、やがて窓の向こうに地表が見えてくる。やがてタモン湾とおぼしき風景が見えてくるが、あれっと思う。現在の機体の方向からすると、グアム空港へは直線アプローチではないようだが、ベースレグが滑走路に近すぎるように思う。どうするのかと思っていると、羽田の16Rに着陸するような急な回りこみで滑走路に正対、パワーをしぼって06Rへ。現地時間の15:23に着陸する。接地速度はやや早く感じるが、アイドルリバースで減速していき、G誘導路からターミナルに向かう。SPOT-INは15:26。久々の海外である。相方は早くも興奮気味。

到着時には、ガンバ大阪の選手団に「充実したキャンプとなることをお祈りしております」との放送が。こういうところは米系だな、と思う。

入国審査場に到着すると、結構な混雑。そして列の前方にいるのは、赤or紺色ではないパスポートを持った人々。嫌な予感がするが....やっぱり前に進むのが非常に遅い。一般的な傾向として、中国・韓国の人はイミグレーションに手間取る人が多い。空港職員が韓国語でなにやら呼びかけながら、列の人の書類をチェックしている。私の直前の人は入国カードに記載が漏れていたようで、追記を指示されていた。私達は、赤い表紙のパスポートを一瞥しただけで過ぎて行った。グアムに限らないのだが、なぜこういう人々は入国カードをちゃんと書かないのであろうか。書いた後に変なところが無いかどうか、チェックしないのだろうか?

それにしても列が進まない。前方を見ていると、言葉が通じないのでマイクで通訳を呼び出していたりする。英・日・韓の3ヶ国語をネイティブ並みに扱う韓国人を多数知っているのだが、博多で特急に乗っていると中学生レベルの英語も通じない人に遭遇したりして差に驚く。熾烈な学歴社会だから、日本のゆとり教育よりよほどマシのはずなのに。

やっとのことで入国審査。「ナンニチタイザイシマスカ」など、日本語で聞いてくる。"5 days"などと英語で答える。「モクテキハナンデスカ」には、"sight seen and wedding ceremony"と答える。US-VISITによる両手の指紋取得と顔写真の撮影。前回合衆国に行ったのはSFOであったが、その時は両人差し指だけだった。今回は4本の指を同時に取る方式だったのだが、果たして精度の高い取得ができているのだろうか。こんなことをするよりも、出国管理をちゃんとする方が先ではないかと思う。そういえば、9.11後もちょっと前まではメキシコから米国へ入国するのに、パスポートは不要であった。VISAでは無くて、パスポートが不要なのである。信じられない話であったが。

やっとのことでバゲージクレームへ到着すると、すでに回転台は停止しており、荷物は降ろされていた。プライオリティータグの意味がない。