加古川→土山→出石→土山(237.6km)

10時前に土山を出発する。明石西ICから加古川バイパスに乗り、姫路バイパスを走って播但連絡道路へ。あさごSAで小休憩。このあたりまでやってくると、漸く地表面に積雪を見ることができる。播但道和田山ICで降りて、北上を続ける。

一本柳の交差点を左折するので、あれっと思う。ここは右岸道路を走るほうが交通量と信号が少なくて楽なはず。こちら側の道路は長らく走っていなかったので、八鹿バイパスが312号に直接繋がっていることに驚いたり。宮越交差点の雰囲気もだいぶ変わってしまった。下小田を右折して、出石方面へ。出石城よりも北側を目指して走っていると、田んぼの中に目的地であるひぼこホールが見えてきた。

到着して、とりあえず楽器を降ろして組み立てるなど。出場組数が多く、入替が混乱する対策として、今年から反対側にも待機場所を用意して、すばやく動けるようにしたとか。

概ねセッティングが終わった時点で、出石そばを食べに行く。皿の枚数を厳密に勘定して、「99枚出てくるはずが97枚しか出てきていません」なんてクレームをつけてみるなど。ホールに戻って、出番前までの余裕時間を他の出演者の演奏を聞きながら過ごす。

いよいよ出演前になり、袖の待機場所へ移動。この段階になって、楽器以外の荷物をどう移動させるか、という話題になる。反対側の袖へスルーするので、もうこの場所には戻ってこない。楽器を運び込んだ後にすばやく戻ってきて反対側の袖に持ち込むか、という話になる。

いよいよ本番。両手が塞がった状態で楽器を運び込む。すばやく袖に戻って荷物をとりまとめ、ホールに引き返そうとするが、既に締め切られてしまった。やむなく、生中継画面で観賞することにする。音声品質がたいしたことないのでよくわからないが、出だしはうまく行った模様。スタッフ3人で固唾を飲んで見守る。中程度の画質の画面からも、舞台上の緊張感が伝わってくる。小物の配置が良くなかったかな、などというのが気になるが、集中力は途切れずにやれているようだ。

5分弱の演奏時間はあっという間に終わり、すばやく楽器の撤収作業にかかる。楽屋ですばやく楽器の解体作業。ふと、サスペシンバルが無いことに気がつく。まだ車には積み込んでないはずだ。袖に戻ると、脇の方に放置されていた。荷物をとりまとめ、車に積み込む。

一通り作業が終わった段階で、ホールへ戻って客席で演奏を聞く。大学部門が始まっていた。昼食時にプログラムを見て驚いたのだが、出身校から2組出場している。フルート4重奏と金管8重奏。なに、これだけで12人もいるのかと。最初のフルート4重奏は客席外の中継で聞いたのであまり良くわからなかったのだが、友人いわくなかなか良いとのこと。西宮の某大学のクラリネット8重奏はとてもクオリティが高く感じられた。友人も金賞間違いなしではないかと言っている。大学部門の最後は出身校の金管8重奏。これもレベルが高く、終了後に友人と「文発聞きに行かなあかんなあ」という会話を交わす。この時点で17:30を過ぎている。結果発表は18:00からということに。

無責任に友人と下馬評を語り合い、いよいよ結果発表。なんと、金賞であった。をぉ、と声が出たが、意外な感じはしなかった。金賞をもらってもおかしくないレベルの演奏ができていたと思っていたからだ。続く大学部門では、金賞間違いなしと思っていた某大学のクラリネット8重奏が銀賞だったりする。全般的に審査員が木管に対して評価が厳しいような気がする。

表彰式終了後、ロビーで喜びをわかちあう。代表さんは、「金賞を取れたことより、審査員の評価の内容の方がうれしい」と言っている。ともあれ、4年ぶりの金賞は今後の活動に際して大いに励みになることだろう。起床から12時間が経過していたが、疲れはまったく感じなかった。


明日は通常通り仕事であるので、手早く帰らないといけない。19時前にホールを出発、来た道を逆に通って和田山へ向かう。途中、宮越を過ぎて9号に合流する前後からやや道路が混み始める。一本柳の前後では、さすがに運転の疲れを感じる。和田山ICから播但連絡道路に乗り、あさごSAに到着したのが19:50頃。小休止して明石へ。明石西ICを降りて、楽団の倉庫へ行って楽器類を降ろす。ガソリンを給油し、となりのレストランさとへ。この時点で21:45、終電が気になる時間であるがおなかも減っている。