佐賀インターハイと大阪世界陸上と富士F1選手権(書きかけ)

佐賀で行われた高校総体ではいろいろなトラブルが出た。熱中症で多数の参加者が搬送されたり、台風などの影響で競技が夜までずれこんだり。8月3日には突風でテントが飛ばされ、2人が怪我をした。

佐賀新聞の記事台風、総体を“直撃”―テント飛び2人けが

陸上会場の県総合運動場では午前10時、フィールド内の選手待機用テントが風に飛ばされた。男子400メートル準決勝でトラックを走る選手の集団めがけて転がっていき、レースは中断。その際、役員2人が軽いけがをした。関係者は「テントには重しをつけ、補助員で押さえるなど対策を取っていたが、撤去中に起きた事故で申し訳ない」と謝罪した。

 県外選手が福岡市で宿泊しているテニスは、公共交通に影響が出る前に安全に帰れるよう、正午過ぎに1回戦だけでの打ち切りを決定。予定通り、残る3日間で日程を終了させるため、急きょ、県森林公園テニスコートを使用して対応する。

 そのほか、ソフトテニス、陸上、レスリングなどが予定の試合を消化できず、翌日以降に順延。ただし、予備日がないため、スケジュールの圧縮を強いられる。レスリングでは、一部のチームが1日5試合の団体戦を戦った後で夕方の個人戦計量に臨む可能性もあり、監督の1人は「選手の負担がかなり大きい」と不安をのぞかせた。

雷雨やなんやらでスケジュールが大幅に遅れて予選などを省略しても追いつかず、予備日がないもんだから夜中22時まで競技をやっていたりとか、もうありとあらゆるところでボロが出ていた。

一方、大阪で開催された世界陸上も運営がかなりまずかった。ホテルの割り当てに失敗があったのか、一部の選手が宿泊する場所がなくて床で寝ただとか、ボランティアが本来立ち入り禁止のはずの選手用食堂で食事をしていて問題になった(セキュリティパスに立ち入り禁止の記載がなかったらしいが)とか、運営全般がボロボロであった。

そして、今回の富士スピードウェイで開催されたF1。事前の計画を知った瞬間に失敗する光景が目に浮かんだが、私の予想をはるかに超えて失敗してしまったようだ。そもそも、バス3000台という時点で大失敗である。あちこちからかき集めた3000台のバスを混乱無く運行するのは至難の業であるし、これだけのバスを乗降場に的確に誘導してスムーズに乗降させるのは不可能に近い。

電車の輸送力というのは、すごいものがある。一般的な20m車の定員は120人程度であるが、詰め込めば200%程度までは乗れるし、行楽客ばかりでも160%程度は乗れる。仮に1両200人乗ったとして、8両で1600人が運べる。これと同じだけの輸送力をバスで確保しようとすると、32台が必要になる。電車にはドアが3〜4つはついているので2分もあれば乗降が終わるが、50人乗りのバスで乗り降りが終わるには5分程度はかかってしまう。もう、ここまでで輸送力という点ではどうしようもない差があるのがわかる。

こういう計画の失敗もそうなのだが、根本的な問題は現場をみない運営であると思われる。大阪世界陸上の場合は、本部の広報が「そんな問題が発生しているという報告は受けていない」というような回答をしていたし、佐賀国体でも運営側は微妙な対応ばかりしていた。