吹田市の意識の低さ

エキスポランドのオロチで、シーケンスの誤動作があって2周してしまうインシデントが発生したようなのだが....

読売新聞の記事では、

一方、エキスポランドはトラブルが起きた約3時間後、吹田市都市整備部にファクスで事故を報告。電話もかけたが休日で担当者に伝わらなかったといい、市が把握したのは、報道機関からの問い合わせのあった16日になってからだった。

という事実関係のようだが、吹田市はこんなことを言っている。

産経新聞地元市に当日報告せず エキスポランドのコースター異常

 連絡の遅れについて同社は「担当部局に電話をかけたが、不在だった。けが人なども出ていなかったので、15日夕にFAXで報告した」と釈明。市側は16日朝、報道でトラブルを知り、同社に説明を求めた。

 5月に起きたコースター死傷事故では119番通報が遅れたため、8月の営業再開に当たって作成した「危機管理マニュアル」で緊急時の連絡体制を見直したばかり。市関係者は「担当者の携帯電話の番号ぐらいは知っているはず。あまりに意識が低い」と話している。

なんか、吹田市のあまりの意識の低さに恐れ入る。運営再開時に当然ながら事故発生時の対応や報告体制について協議はしたはずで、その中に「休日・夜間の報告体制」などというのを定めていなかったのだろう。「担当者の携帯電話の番号ぐらい知っているはず」などという、いい加減な方法で良いと判断していた吹田市は、あまりに意識が低い。その担当者が、携帯電話の電源を切っていたり、修理に出していたらどうするのだろう?

こういう場合、とりあえず吹田市消防本部に連絡を入れてもらうことにして、消防指令から建築関係課や総務部長・助役・市長あたりに必要に応じて連絡をいれてもらうような体制にしておけば、個人に依存しない危機管理体制ができるだろう。

今回おきたインシデントについて、例によって報道各社の指摘はピントはずれで、「報告が遅れた」とか「公表していなかった」など、本質に関係ないことばかり指摘しているが、なぜ「2周目のシーケンスに入ってしまった時に(係員が)緊急停止させなかったのか」というようなことは見る限りどこも報道していない。これについては後で書きたい。