自宅→餘部→自宅(320km)

朝、天気予報を見ると、良く晴れるとのこと。以前から懸案となっていた事項を片付けるべく、外出する。郵便局へより、配達記録受領。加古川インターから加古川バイパスに乗る。対向車線(東行き)は長い渋滞となっている。加古川インターから高砂西を越えて、別所まで渋滞しているのを確認できた。姫路JCTから播但連絡道に入り、北上する。

本線料金所を11:19に通過し、和田山ICで降りる。一本柳交差点を直進し、右岸道路に入り、上小田で国道312号に合流する。さらに北上すると、豊岡市街となる。豊岡河川国道事務所の前には、「平成16年の台風23号水害では、ここまで浸水しました」という看板が立っている。この河川国道事務所がある左岸(市役所や駅もある)では、さほど大きな被害は出なかったが、堤防が切れた右岸ではいくつもの地区が床上浸水した。

私が水害ボランティアに行ったのは、4日後の10/24と、さらに一週間後の10/31である。いずれも、右岸の庄境地区で後片付けをやった。10/24の時点ではボランティアの人数も少なかったし、路上には大量のゴミが搬出され、さらに動かなくなった自動車が各地に放置され、まだまだ混乱した状況であった。メインの仕事は被災したお宅(80才ぐらいの一人暮らしの方のアパート)の後片付けであったが、粗大ゴミ回収車が来たらその車に大量のゴミを積み込む作業(2t車があっという間に満杯になる)や、壊れた自動車を回収にきたユニックに積み込む作業など、臨機応変に対応する必要があった。泥があまりに細かくて、大変に手間取った。夕方までかかって、やっと1部屋半を居住可能にするのが精一杯であった。
10/24の状況は以下に詳しい。
豊岡水害ボランティア

10/31は、大量のボランティアによって、堆積した泥の搬出作業が行われた。この泥は悪臭を放つ上に乾燥すると舞い上がるため、道路や駐車場といえども放置しておくわけには行かないのである。この時にレガシィの内装に着いた泥はどうやっても取りきれず、未だに何箇所か残っている。
10/31の状況は以下に詳しい。
当日の活動報告

10/24の帰宅時、円山川の堤防決壊箇所を応急補修している光景が見えた。巨大な投光機で真昼のように照らされた箇所で多数のショベルカーやダンプトラックが活動していた。土手上には国土交通省近畿地方整備局の対策本部車や衛星通信車、大量の排水ポンプ車が並び、さすが旧建設省の馬力は違うな、と思った。だが、行政は大きな仕事はできても、一人暮らしの老人の家の泥を搬出することはできない。ボランティアにしかできない仕事も大量にあるな、ということを再認識した。

そんなことを思いながら、車を北に向けて走らせていたのだが、玄武洞駅の場内信号機のあたりで道を間違えたことに気がついた。国道178号は豊岡市内から山の中を抜けて香住へ向かっているのだが、そっちへ入らずに城崎温泉の方へ向かっていた。しょうがないので、海岸線まわりで行くことにする。城崎温泉のローソンで昼飯を調達(12:35)。城崎マリンワールドを抜けたあたりから、急勾配とつづら折れが続くようになる。断崖絶壁にへばりつくように道路は続いている。日本海の広大な景色が目に入る。竹野浜には何度も海水浴に来たことがある。香住にも何度もカニを食べにきたことがある。ところが、餘部鉄橋にはこれまで来たことがなかった。

鎧を過ぎて山を越え、右カーブを曲がると、前方に突然鉄橋が見えてくる。しかもその先は日本海。鉄橋の先にある観光用駐車場に車を止め、見上げる。大阪行のはまかぜが通過するのが見える。部材を細かくみると、やはりあちこち腐食しているのが見える。餘部駅へ上がってみた。無人駅であるが、豊岡鉄道部の社員がオレンジカードを売ったり、時刻の案内などを行っていた。すぐ上にある撮影の名所に行ってみると、定番の風景を見ることができた。ひとしきり眺めたあと、下に降り、国道沿いにある観音像を見に行く。事故から既に20年が経過している。

車に戻り、来た道を戻る。途中、餘部駅の隣駅である鎧駅に寄る。国道から分かれて細い道を抜けていくと、鎧駅に達する。鎧駅から餘部駅方はすぐトンネルになっており、餘部鉄橋までの間はトンネルが連続している。駅は断崖の上に位置しており、上りホームから下の海を覗くと、かなりの高さがあるのがわかる。

鎧駅を出て、香住から香住道路に乗る。この道路は鳥取〜豊岡〜宮津を結ぶもので、餘部付近でも築堤などがだいぶ出来上がっていた。豊岡市内で流れが悪くなり、上小田からの右岸道路でもなかなか速度が上がらなかったものの、渋滞することものなく播但連絡道路に乗る。登坂車線の車などを3速全開で追い抜いたりしていると、非力さを痛感する。もっとも、ターボ車にしてしまうと3速全開は危険なので、NAで高回転までまわす楽しさとどちらが良いかは考え物である。概ね順調に走り、花田本線料金所を17:16に通過する。加古川バイパスの渋滞が懸念されたものの、高砂東から先で一瞬渋滞ぎみになるものの、加古川ランプまで渋滞せずに流れる。加古川ランプで降りるものの、出口が渋滞しており信号に3回ほどひっかかる。自宅到着は17:40頃。