品川→国際展示場→品川

朝、6:15に目覚ましが鳴る。体が重くてまったく動かない。それよりも、寝た感触がほとんど無い。1時に寝て5時間15分、これまで溜まっていた疲労が一気に出てきたように思う。努力して6:31に起床、準備を始める。シャワーを浴びたかったが、とてもそんな時間の余裕は無さそうだ。着替えを済ませて7時前に3Fに降りる。最初、レセプションの方に出てしまい、ロビーラウンジで朝食の準備がされているものの閉鎖されるのを見て迷ってしまう。フロントに聞くと、エレベータの奥だとか。歩いて行くと、なんとく以前に行った時を思い出した。

ガーデンレストランとその周りの庭園は、パシフィック東京時代そのままだ。前回ここに来たのは2009年4月19日のことである。相方と一緒に台場のホテルをチェックアウトして、昼食を30Fのブフドールで取ろうとしたが貸切であったため、やむなくガーデンレストランのランチビュッフェにしたものである。美しい庭園を眺めながらの食事は格別のものだった。このホテルが持つ歴史の長さを改めて認識し、その後閉館の知らせを聞いた時にはとても残念に思ったものだった。2年半以上ぶりにこのレストランに来てみて、庭園が昔のまま残されているのには安心した。この庭園はこのホテルの大きな財産である。維持管理に費用がかかるかもしれないが、ぜひとも残してほしい。

宿泊者への朝食は1000円で提供されるものなので、正直なところあまり期待していなかったが、予想を裏切って質・量ともに良かった。ソーセージ・スクランブルエッグ・ベーコンをおかずに、パンはフレンチトースト含め3種類ほど取る。どれも十分満足行く水準で、ビジネスホテルのブレックファーストビュッフェとは一線を画している。

本当はゆっくりと食事を楽しみたいところだが、7:40にはホテルを出る予定。準備ができていないので、先に部屋に戻る。あわただしく準備を進めていると、7:29に売り子さんからロビーに到着した旨、メールで受信。7:35ぐらいになって部屋を出る。ロビーの機械にカードキーを投入してチェックアウト。チェックアウトがスムーズになったのは良いことだ。品川プリンスのメインタワーなどに泊まると、チェックアウトするタイミングによっては長蛇の列に並ぶことになる。

正面玄関を出て、タクシーに乗る。タクシーが待っているか心配だったが、1台が待っていた。大荷物なのでトランクを開けてもらい、キャリーカートやらザックやらを積み込む。私が助手席に乗り込み、「東京ビッグサイトまで」という。ややあって運転手が「東ですか西ですか?」と聞いてくる。「東です」「じゃあ、東臨時降車場まで」という会話で、この人もそっち系の人なんだな、と思う。

レインボーブリッジまでどの経路で行くのか興味あるところだが、泉岳寺の先でUターンし、アンダーへ入っていく。運転手に、最短経路ですね、多いのは札の辻を越えるパターンですが、一度田町まで行った運転手がいましたよ、と言うと馬鹿じゃないの、という答えが返ってきた。「お江戸の雲助さんじゃないね」という言葉が新鮮に聞こえる。芝浦埠頭からレインボーブリッジに上り、有明へ。

レインボーブリッジを降りてから、アンダーを潜らずに湾岸国道の方へ。運転手いわく、ビッグサイト前の道路の右折待ちよりもこっちの方が早いのだとか。確かに、直線で東と西の間の道路に入っていくので、所要時間は短い。が、運転手はなかなか左側車線に寄らない。「そろそろ左に入った方が...」などとアドバイスしていたのだが、やっぱりスタッフに「横入りすんな」と怒られてしまった。結局、東館前に直に付けることはできず、少し先の路上で降りることに。

入場までの間にチケットを切り取って売り子2人に渡す。何年やってても、会場入りするときは軽い緊張感と高揚感がある。初めて参加したのが2002年の冬であるから、かれこれ9年もやっていることになる。

会場入りして自スペースへ。前日までに自スペースを確認していなかったので、少し探すのに手間取る。東5のシャッター前通路の隣の列である。男波の被害は受けずに済みそうだ。机は棚の無いタイプ。これは使いにくくてしょうがないのだが、どうしようも無い。ザックに取り付けていたカラビナを外し、ゴミ袋を吊る。

ある程度の準備ができたところで、USBメモリを持って値札や看板を印刷に行く。本当はホテル前のセブンイレブンで印刷等を済ませておきたかったのだが、時間的・体力的余裕の無さから断念したものだ。西地区へ向かう途中、コンビニのコピー機を覗いて見るが、ファミリーマートコピー機USBメモリからのドキュメント印刷に対応していない。こういうところでは、やはりセブンイレブンに一日の長がある。

ビッグサイトのビジネスセンターに到着、カラー出力を見ると250円と書いてある。一瞬怯んでしまうが、選択の余地が無いのでそのまま印刷。

エントランスホールまで来たついでに、西館へ行って製本テープを探す。西にはいつもToolsが出店しているので、そこへ行く。見ると、25mm幅のものしかない。35mm幅は無いのかと聞いてみるが、無いとのこと。西ホール内を見てみるが、店舗は出ていない。しょうがないので、toolsへ戻って買う。440円もする。選択の余地がないので買う。

東へ戻る。サークル入場だけの時間帯は、人口密度こそ低いものの、時間に追われる微妙な緊張感が漂っている。9:30になると各ホールの出入り口が閉鎖される。サークル参加者はそれまでに様々な用事を片付けなければならない。買い専の一般入場者とは時間に対する感覚が違う。

サークルスペースに戻ると、おおむね準備は終わっていた。9:30を前にして、売り子が散っていく。残された時間で製本テープを貼っていく。その合間にカタログを開いてサークルチェックするなど。ふと気になって、自スペースの模様を写真に取ろうとスペースを出たところで開場。開場の模様を動画で撮影し損ねる。

15:05になったので撤退を開始する。

国際展示場15:51発に乗る。品川16:37発なので、余分な時間はほとんど無さそうだ。いつも思うのだが、国際展示場から都心へまっすぐ向かわないのはしょうがないにしても、天王洲アイルから品川シーサイドへ向かう迂回はなんとかならなかったのかと常々思う。天王洲アイルからまっすぐ大崎に向かえば、10分ぐらい所要時間は短縮できたはず。