出屋敷→梅田→自宅

出屋敷に車を停める。丁度上り普通が出て行ったところで、待ち時間が長い。

梅田に到着して23:45に改札を出たところで、不意に携帯に着信。誰だ、と思って携帯を見ると4時間ほど前までステージの上に立っていた友人である。また寝過ごしてどっかへ行ってしまって、迎えに来てくれという話かと思う。今ならまだ出屋敷に戻ることができる。「きみ阪神梅田で何しとん?」と聞かれる。あれ、どこにおるねんと聞くと、30mほど後方だとか。振り返ると、改札内から彼が出てきた。

あまりにしんどくて、自宅に帰るのを断念し、尼崎の職場に泊まりに行くのだとか。そりゃ、あんだけの曲数をやれば大変だろう、と労をねぎらう。明日も外せない用事で出勤せざるを得ないそうだ。「それより来週の本番は大丈夫なのか?」と聞く。なんでも、土曜日が最後の練習で、日曜日が夜勤、月曜日は夜勤明けで本番だとか。かなり無茶なスケジュールだ。かく言う私も明日は福井へ行かないといけない。今週のスケジュールを簡単に話して、「お互い忙しいなあ」と、苦笑する。お盆に三ノ宮での飲み会でも同じようなことを言った気がするが、もうまもなく師走だ。

彼は23:51発の石屋川行きに乗るということで、23:50に別れて阪急梅田へ向かう。ムービングウォークをいつもの調子で歩きながら、それにしても我々は恵まれているのかな、と思う。彼にせよ私にせよ、慌しい毎日を送りながらも仕事と趣味を両立させている。3人寄れば学生時代と変わらず、いろいろな話題に花が咲く。先の見えない不透明な世の中だが、この友人達との情景だけはいつまでも変わらない。

阪急梅田に到着すると、丁度23:53発の普通が出て行くところであった。次の列車は24:00発の急行三宮行き、その次は24:10発の普通北口行きである。どちらも9号線からの発車なので、一旦急行に乗って座って待つことにする。

23:59になってホームに降りる。今津線伊丹線と北口以遠への最終電車なので、駅員がホームに立って誘導している。発車メロディーの最後の部分が長く、1分ほど続いてから発車していった。24:10発の普通に乗る。帰宅したのは24:20。手早く身支度をして、寝る。


と、24:36に突如携帯に着信があり、起こされる。非通知設定で誰かといぶかしむが、とりあえず出てみることにする。「もしもし?」と言ってみるが、電話の向こうでかすかに気配がして切れた。