熊本→健軍→上熊本→熊本

土曜日の朝、ゆっくりとした時間をすごす。しかし、このJR九州ホテル熊本は価格の割りに品質が高い。部屋も広いし、明るくて開放的。シャンプー・リンス別だったり、歯ブラシの毛の列が多かったり、いろいろな点が良い。

チェックアウトし、大きな荷物を預けて町へ出る。少し歩いて市電2系統始発の田崎橋へ。西側には国有地の空き地が広がっているのだが、電停の幅は狭く、大きな荷物を持っていると接触しそうである。このあたり、まだまだ路面電車優先の街づくりにはなっていないようである。

やってきた電車に乗る。田崎橋から乗ってきたのは数人だが、熊本駅前の電停で多数の乗車がある。JR熊本駅自体が街の東のはずれにあり、市内・熊本城方面へとアクセスする手段として機能しているようだ。

熊本市電の路線は交差点を右に左に曲がる箇所が多い。熊本城の城下町として作られているため、仕方ない面もあるのだろうが、このために評定速度が上がらない。電車優先信号にすればもう少しマシになるのだろうが。熊本城の横を通り、市役所前で右折すると、後は健軍方面へ一直線となる。白川を渡る。交通局前では軌道工事をやっている。後で見ることにする。豊肥線の新水前寺と水前寺駅通りの電停は少し離れている。鉄道と軌道の連携はなかなか難しい問題である。連立完成後のTLR富山駅電停がひとつのブレークスルーになることを期待したい。

沿線は市街地のまま、終点の健軍に到達する。健軍周辺も繁華街になっており、折り返しの電車に乗る人も多い。スプリングポイントなどを観察した後、2本後の電車に乗り、折り返して交通局前で降りる。路面電車の設備は、各地各様で見ていると楽しい。熊本市電は全般的に電路設備は充実している(門形ビームやバランサなどもあるし、ほとんどの区間カテナリである)が、信号設備やロケーションシステムなどはとても簡素である。全区間を通して、電気ポイントはこの交通局前と、上熊本幸島町の3箇所にしかなく、後は全部スプリングポイントである。しかもダンパーが入っていないので、急速復帰して大きな音を立てている。

そこから沿線風景の写真などを撮り、市役所前